キリスト教学校教育バックナンバー
広報誌がより活きるために
全国広報委員会 札幌で開催
鈴木 齊
二〇〇六年度の全国広報委員会が十月十三・十四日の両日、札幌ガーデンパレスで開かれました。
広報紙「キリスト教学校教育」は約一万二千部、年十回発行されていますが、広報委員会がその任にあたっています。しかし編集・発行の実務は同盟事務局と実務委員が携わっていますので、年一回全国の広報委員が集まり、「広報紙発行の目的や意義に沿った編集方針かどうか」、「より多くの教職員に読まれる編集かどうか」、「各地区での評価・配布状況・要望」などを協議しております。
今回集まったメンバーは広報担当理事・田中弘志(女子学院院長)、小幡忠夫(宮城学院)、石垣雅子(弘前学院)、江口再起(東京女子大)、野間口カリン(青山学院)、黒瀬真一郎(広島女学院)、磯晴久(桃山学院)、阿部恩(頌栄保育学院)、内村公春(九州学院)、花島光男(教育同盟主事)、塩田尚史(教育同盟事務局)、鈴木齊(東洋英和女学院)であります。なお、広報委員のうち、大野碧(聖学院)、高木総平(松山東雲学園)、森泰一郎(鎮西学院)は欠席でした。
前同盟主事の相澤眞喜氏(札幌教会協力牧師)は、開会礼拝にて「私学にとって大変厳しい時代を迎えており、教育改革の名の下に教育基本法改訂の動きもあり、キリスト教学校が置かれている状況に危機感を覚えている。しかし今でこそ、『忍耐強く、十分に教えなさい』(第二テモテ4・2)のみ言に学ぶべきだ」と語られました。また、会場近くの北星学園より三上章、三浦英敏、浅野純、酪農学園より榮忍、久保木崇の各氏をお招きし、率直なご意見を伺う事もできました。
二日間に及ぶ協議では、「新任やノンクリスチャン教職員が読みたくなる紙面、読みやすい紙面作り」「各校の研修に用いられる広報紙作り」など編集に関する要望が具体的に提案されました。①各校の特に新任教職員への研修プログラムの紹介、②建学精神やキリスト教教育への共通理解を深めるための取り組みの紹介、③教師の悩みや体験を載せる「声欄」、教師の取り組みを紹介していた「教室ノート」の復活、④字体のポイントを大きくする、見出しの工夫、⑤カラーページを増やす、などです。現在掲載しているシリーズ「キリスト教Q&A」や「聖書のことば」そして「生きるー学校はいま」などは読者の関心が高く、今年度から掲載している同盟の「集会予定一覧」、「編集後記」も好評との評価がありました。
さて、本紙の働きは「総会および諸集会の記録保持」であり、また、一面の囲み文の「主張」などは「キリスト教教育の基本理念の明確化」を目指すものであり省くことはできません。限られた紙面と経費の中で多くの要望をどう叶えていくか。実務委員会に委ねられた課題であります。
会議終了後、会場近くの北星学園女子中学校・高等学校を訪問し、北星学園創立百周年記念館をはじめ学内を見学させていただきました。
〈同盟広報委員長、東洋英和女学院高等部教頭〉
キリスト教学校教育 2006年11月号1面