キリスト教学校教育バックナンバー
夏期研究集会に参加して
-ひとこと-
良き交わりと学びの時
八島 博充
キリスト教主義の学校に勤め今年度で九年目となりますが、このようなキリスト教主義教育を学ぶことができる研修会に参加させていただくのは今回が初めてとなります。近藤勝彦先生の主題講演を始め、他校の様々な実践報告や意見交流を行った分団と呼ばれる分散会や、その他多くのプログラムを通し多くのことを学ぶことができ有意義なものとなりました。
この二泊三日の生活では、普段お会いすることのできない道外の他校の先生と同室になり話しあう機会ができたことは、貴重な体験であったと思います。聖書の言葉の解釈をめぐり討論をしたこと、「キリストはようはっきりゆう人や・・・」という言葉が忘れられません。朝のラジオ体操は厳しいものがありましたが、休憩時間には山奥の自然の中で、富士山を眺めながら(と言いたいところでしたがあいにく曇りのため最終日朝まで見ることはできませんでした)温泉にも入り「のぼせて」しまうほど、ゆったりとした時間を過ごすこともできました。
本研修に参加させていただき自分自身がクリスチャンであるかどうかに関わらず、本校のようなキリスト教主義学校にいるのであれば、キリスト教主義的な教育というものがどのようなものなのか、そしてそれを普段の教育活動の中でどう生かしていくことができるかを学んでおくことが必要であると実感できました。日常的に聖書を読み、賛美歌を歌っていても、その本質的なことはまだまだ何も分かっていなかったと思います。私たちが目指そうとする教育がつきつめていくとどこかでキリスト教の教えに通じているようにも思えます。今後この研修を通じて得た経験を活かし、キリスト教主義学校としての教育活動をよりよいものに出来るよう努力してきたいと思います。
〈北星学園大学附属高等学校教諭〉
キリスト教学校教育 2006年10月号3面