キリスト教学校教育バックナンバー
九州学院で開催される
第94回総会
2007年度総会はフェリス女学院大学緑園キャンパスで
第九十四回同盟総会が熊本市九州学院で開催された。心配された天候も順調で、全国の加盟校より約二百五十名の代表者の参加があり盛会の内に全ての議事を終了した。
第一日は、キャンパスの奥にあるブラウン・メモリアル・チャペルでの開会礼拝に始まった。礼拝のあと記念写真の撮影があり、会場を三号館ホールに移動し、議事を開始した。今回のプログラムの特徴は初日に全ての議事を終了し、記念講演を二日目に移した事である。総会議事はほぼ例年通りであるが、今回特に教研に教員後継者養成プロジェクト委員会の設置、キリスト教学校教育同盟歴史資料室(仮称)の設置などが新しい報告であった。初日の議事終了後、教研小・中高部会の呼びかけで、最近の教育行政からの各種の指示に対しての対応について情報交換等の懇談会が開かれた。ここでは、『心のノート』について、教育基本法改定、国旗、国歌などの問題が報告され、これには、この問題について多くの先生方が残って報告を聞き、また議論された。多くの教員が関心を持っていることを示している。
第二日のプログラムは開会の祈祷に始まり、続いて潮谷義子熊本県知事の講演があった。潮谷県知事は日本福音ルーテル教会の会員で福祉の仕事から県政に入られ、ご自身の信仰と、福祉の世界の体験、知識にもとづいた講演は、明瞭な言葉で語られ参加者全員が感銘をもって聞き入っていた。公務多忙の中であったが九州学院との深いご関係により実現したものであった。また、今回の総会は、熊本のテレビ、新聞でも取り上げられた。
総会に先立ち七日に報告書委員会が、八日に常任理事会、維持財団評議員会、理事会が開催され、総会開催の準備をした。
熊本は、熊本バンドの歴史の地であり、今回は九州学院の尽力で『熊本バンド結盟百三十周年記念誌』が参加者に配布され、総会終了後に熊本洋学校教師であったジェーンズの邸宅や、ハンセン病の施設であったリデル・ライト記念館の見学をされた方もあった。
キリスト教学校教育 2006年7月号1面