キリスト教学校教育バックナンバー
全国広報委員会報告
坂田 雅雄
キリスト教学校教育同盟の全国広報委員会が去る九月十四日、十五日、東京ガーデンパレスで開催された。
全国委員会は毎年一回開かれ、過去一年間に発行された「キリスト教学校教育」誌の総合的評価を出し合い、また、今後の本誌の編集について、より良い内容の機関紙にすべく討議を行っている。
各地区委員からは、実際にどんな記事が多く読まれているか、どんな記事を望んでいるかなど、地区内でのアンケート等を元に報告が出された。
先の総会で「広報誌」がマンネリ化しているのではとの指摘があった。委員会では指摘は謙虚に受け止め今後の編集に生かしたいと考えている。しかし広報誌の性質上パターンはマンネリ化しても、内容的には決してマンネリ化してはいないのでは、との意見も出された。
なお「キリスト教学校教育」誌の発行目的は、以下の通りと確認している。
一、議事及び諸集会の記録の保持
同盟の機関紙として、総会・各種研究集会・地区活動などの記録を掲載。
二、キリスト教教育の基本理念の明確化
「主張」「聖書の言葉」「キリスト教Q&A」「書評」などの記事の掲載。
三、加盟校の相互理解並びに連携の強化
「加盟校動静」「卒業生との対談」「コラム」「アンケート」など。
今回の全国委員会で討議された主な内容は、
①広報誌はどれほど読まれているか。
同盟参加法人の教職員数、約一万八千人に対して、実際の発行部数一万一千部では、教職員全員に直接手渡し出来ていない。従って今後発行部数を増やし、全員配布を目指す方向が出された。
しかしながら、この件は同盟予算にも関係することであり、理事会での検討を依頼することとした。
②新任の方々、ノンクリスチャンの方々に関心を持っていただく記事内容が必要では?
もともとキリスト教入門的要素を含んで連載していた「キリスト教Q&A」を復活する。用語解説などを中心にするなど、連載目的を明確にし、執筆者に説明をすることとする。
③加盟校の学校紹介は?
かつて連載を始めていた「生きる 今学校は」を復活させることとする。
④今後のアンケート内容は?
「不登校生の対策、単位認定、進級などについて」「少子化の対応策」「教職員へのキリスト教研修の方法」「学生・生徒指導の問題」「現代の児童・生徒・学生の実態の把握(大学生の学力低下、教室内での私語、カルト宗教の誘い、引きこもり、不登校、携帯等)」
本誌に対するご意見、ご要望、また特集記事やアンケート項目の希望など、ぜひお寄せいただき、より充実した内容の紙面にしたいと願っている。
〈広報委員会委員長、明治学院高等学校校長〉
キリスト教学校教育 2005年12月号4面