キリスト教学校教育バックナンバー
第49回事務職員夏期学校に参加して
心洗われる気分で讃美歌を
松尾 徹二
最初に、この「事務職員夏期学校」に参加させていただいたことに感謝いたします。このような研修内容を通して、改めてキリスト教学校で働く意義を考えることができました。この研修会の主題は「キリスト教学校を担う」で、〈主題講演〉「キリスト教学校を担う―信仰、希望、愛を絆として―」、〈特別講義〉「キリスト教と文学」、〈グループ討議〉、〈主日礼拝〉、〈讃美歌を歌おう〉等プログラムが進められました。〈主題講演〉では業務に対していつもどのような気持ちで臨んでいるか等、当たり前のことが私自身も含めて当たり前にできていないように思われますので、考えさせられるところがありました。〈特別講義〉では、キリスト教作家内村鑑三・遠藤周作・三浦綾子等を中心に文学から聖書に触れてみてはどうかという話をされました。私は日頃ほとんどこのような文学の本を読んだことがありませんので、この研修会を機会に読んでみようという気持ちになりました。〈グループ討議〉では、〈主題講演〉〈特別講義〉を聴いての感想を中心に、各学校の現状について話し合いをしましたが、その中でチャペルに行きたいが、業務に追われて行けない等意見が出ていました。どの学校も行きたくても業務上なかなか行けないというのが現状のようで、少し残念に思いました。キリスト教学校で働く者としては、何が一番大事かという話になり、クリスチャンでなくてもキリスト教を理解していかなければならないということがみんなの一致した意見でした。〈讃美歌を歌おう〉では、日頃讃美歌を歌う機会があまりありませんので、歌っているうちに心が洗われる気分になりました。研修会初日に同じ部屋の人たちと初めて顔を合わせたのですが、年代もバラバラで、最初はなかなか話も弾まなかったのですが、帰る頃にはもう昔から知っているような感じでみんなと話をしていました。これもキリスト教学校という同じ目的を持って働いていますので、神様のお導きだといえることではないかと思いました。
〈西南学院大学語学ラボラトリー事務室〉
キリスト教学校教育 2005年10月号5面