キリスト教学校教育バックナンバー
第49回事務職員夏期学校に参加して
実行委員一年目
遠田 育子
夏期学校に参加するのは二度目ですが、今回は実行委員として初めて参加させていただきました。日ごろの業務から離れ自然の豊かな東山荘で過ごすことは解放された気持ちがしましたが、実行委員ということもあって思っていた以上に忙しく、瞬く間に過ぎた充実した三日間でした。
初日と二日目は、グループ討議をどうしたら和やかで実りあるものにできるかと考えていました。終わってからもグループの人たちは満足してくれただろうか、私では未熟だったのではないかなど、みなさんの協力で無事に終わったことよりも、より完璧を目指すことばかり考えていました。そんなとき石井先生の話を思い出し、完璧主義で少しの失敗も許されない今の世の中の現状は、最近の子供や学生だけではなく私にもよく当てはまっていることに気がつくことができました。塩谷先生からは、まじめすぎるのではなく余裕のあるまじめさという話があり、失敗しないように完璧にと常に捕らわれていた私は「神様にゆだねること」の大切さをあらためて感じ、長く張り詰めていた気持ちが楽になりました。
実行委員はお世話役だからと考えていたのですが、夏期学校が終わってみると先生方のわかりやすく興味深い話や実行委員小川氏の証詞などを通し、私自身も参加者として様々なことを考える貴重な時間になりました。また、キリスト教学校を共に担うたくさんの仲間に出会え、他の学校の様子を知ることができたとても良い機会でした。準備から始まり期間中は忙しさや寝不足も含めいろいろな意味で自分の限界への挑戦でしたので、至らぬところも多かったと思いますが、実行委員をすることで非常に大きな達成感を得ることができ、この役割が与えられて本当によかったと思っています。
最後になりますが、講師の先生方、実行委員や事務局の方々をはじめ、参加者のみなさまのご協力のおかげで夏期学校を無事に終えることができたことを、心から感謝いたしております。
〈東北学院大学総務部研究機関事務課、多賀城キャンパス実験実習指導員係〉
キリスト教学校教育 2005年10月号5面