キリスト教学校教育バックナンバー
第48回事務職員夏期学校に参加して
鈴
奥西 まゆみ
白百合の咲き乱れる富士の山辺に、ひっそりと建つ東山荘で、私達は、三日間、礼拝に始まり、礼拝に終わった。多くのキリスト教主義教育に携わる方々と共に祈り、讃美し、お話しを聞き、グループ討議をし、色々な問題点について、語りあった。夏期学校の終わった後は、すがすがしいピュアな心が与えられた。
主題は「キリスト教学校で共に働く」ということで、学校の枠をこえて、互いに思い出をひとつに出来るすばらしい仲間の輪だと思った。船本弘毅校長先生をはじめ、講師の速水優先生・川端純四郎先生・牧師の小﨑眞先生方のキリスト教との出会いやお話はすばらしかった。三日間、関東学院の高橋友子氏が奏楽を担当されたが、とても、心洗われた。キリストの御心が私の心を揺さぶり、新たに、私自身もキリストの御心を学生ひとりひとりに伝えて行きたい。それが私の使命であり、喜びでもあることを再確認した。建学の精神や歴史は違っても、神様の恵みが地下水のように溢れている事に心をとめ、もう一度各校の建学の精神の原点に立ち返り、教学担当と事務担当とが車の車輪のように、心をひとつに、これからの厳しい時代を生き抜いていかなければならない。
鈴は平坦な道では鳴らず、むしろ、でこぼこ道に差し掛かった時に鈴は鳴る。その事を発見した星野富弘さんのように、信仰と希望を持って日々を歩んで生きたいと思った。
〈梅花女子大学宗教部〉
キリスト教学校教育 2004年9月号7面