キリスト教学校教育バックナンバー
第47回事務職員夏期学校アンケートより
1.主題
★かなり漠としたテーマなので難しかったが、これからやるべきこと、進むべき方向については誰かが示してくれるのをただぼんやりと待つだけではダメで、自ら現状を認識把握し、自分で見つけ出していかなければならないのだと実感した(求めよ、さらば与えられん!)。
★毎日の生活の中では、自分の担当している業務のことだけで精一杯になりがちであるが、自分の学校が全体として将来どのような方向性をめざしているのかということを、歴史をふりかえりつつ、常に意識していくことの必要性を感じた。
★何をめざして教育を行うのかはとても大切なことだと思う。職員一人一人が常に自問しながら働いていくことが求められていると思う。その意味で良い主題だと思った。
★多くの学校が参加している以上、ひとつの方向性を導き出すのは難しいが、意義ある話し合いを可能にする主題であると思う。
2.講演
★話は聞きやすかったが、多くのことを伝えたかったためか、年代、人が多く出てきすぎて、難解だった。
★主題と直接に関係する部分が少なかったように思う。主題を考えるために、より具体的なピントを与えられることを期待していた。
★キリスト教(主義)学校の歴史、統計の引用だけでなく、講師がキリスト教(主義)を通じて何を「めざす」べきであると考えているのか、聞きたかった。
★様々な学校の建学の精神や、創立年に触れられていたが、資料があったほうがもう少しわかりやすかったように思う。様々な学校の建学の精神が学べたのは貴重な経験だった。
★講演を聞いて、自分の学校の教育方針や現状を見つめなおすきっかけとなった。
3.講義「キリスト教入門」
★語り口も軽妙に「教育」や人と人との「つながり」、そしてキリスト教が世界に与えた影響等について大変わかりやすく話してくれたと思う。もっと広い視野をもってキリスト教や多宗教のことを学び直さねばならぬと痛感した。最後の項目まで話をきけなかったのが残念である。
★「分析知」・「関係知」という考え方は初めて耳にするものだったが、あらためてコミュニケーションの大切さを感じた。
★キリスト教徒の人口が日本でわずか30万人ということに衝撃を覚えた。しかし、例に挙げられたカレンダーの話(日曜日はキリストの血)でも分かる通り、日本の社会にはある意味でキリスト教は深く影響を及ぼしている点があり、改めて影響を与える側の一員としての自覚を深く受け止めた。
★講師の講演のスキルは卓抜している。キリスト者の少ない本研修会では、最初の講演としても良いのではないか。
4.礼拝
★これまで礼拝に参加する機会がなかったので、神聖な気持ちで時間を過ごすことができた。
★今まで学内の礼拝に出席していても全く気付くかなかったが(興味が薄かったのだと思う)、聖書の言葉に関連した讃美歌が歌われ、一つの礼拝にて一つの教えが完結するのだと感じた。説教で意味を分かりやすく教えられ、理解し易かった。キャンドルサービスの雰囲気は心に残ると思う。
★個人的には、数年振りで礼拝に参加し、讃美歌を歌い、聖書を読む機会を得、心が洗われるような感じがした。
★澤野牧師の説教は、大変わかりやすく(ていねいな論理)簡潔であった。
5.讃美歌を歌おう
★全員で声を合わせて歌うことの素晴らしさをあらためて感じることができた。
★「キリストの平和が私達の心のすみずみにまでゆきわたりますように」。ことばが簡潔でとても美しいメロディの祈りの歌だと思う。
★内容はとても良かった。「讃美歌に親しむ」は、讃美歌について興味深くしることができたが、別の時間帯の方が有効かとおもった。
★ゴスペルとか新しいCDが聴けてよかった。日本人作曲のも今後親しんでゆきたい。
★普段歌う機会がなかったので、楽しかった。歌の紹介をしてもらい、中村先生の指導が大変よかった。
★普段何気なく歌っている讃美歌について、解説を聞くとより深く知ることができ、よかった。ただ全体に少し長かったのと、私は「讃美歌21」は使っていないので、曲が多かったようにおもえた。
★なぜ讃美歌を歌うのか、という話を聞いて理解できたことは、大きな収穫だった。
★讃美歌は祈りを通じて自然に生れたものだと聞き、歌の本来の在り方なのかと思った。過去から現在、そして未来と様々な人々の祈りの形が讃美歌になるということが神秘的に感じた。讃美歌が新たに創られるという事実に驚いた(今まで知らなかった)。
キリスト教学校教育 2003年9月号7面