キリスト教学校教育バックナンバー
新理事長挨拶
山内 一郎
先程開催されました新理事会において、はからずも理事長に選任されました。もとより私自身は非力な「土の器」に過ぎません。ただみ旨のあるところを信じ、皆さまのお支えを頂いて、ただ祈りつつ仕えてまいりたいと願うばかりです。
昨年12月初旬、ACUCA(アジアキリスト教主義大学協会)の総会・協議会に出席した折、最終日に立ったスピーカーがこれからの教育改革が目指すべき指標として4つのフレーズを挙げました。
1.Academically, educationaly excellent.
教育・研究機関としてマイナス・アルファが許されないことは言うまでもありません。
2.Financially efficient.
むろん当該年度のバランスではなく、重点施策の実施を可能にする財政地盤の確立を意味します。
3.Culturally Christian.
キリスト教主義という建学の理念を、教育と文化の地平でどのように具現するかが絶えず追求されねばなりません。
4.Structually commumal.
上記の教学、経営、理念が三位一体を成す使命共同体の形成こそ要諦であるというアピールです。これは個別学校・大学の問題に留まらず、私たち同盟の有り様をも示唆していると思います。
悪しき国家権力に挑む同志的連帯を図るべく生まれたキリスト教学校教育同盟が、困難な今の時代においてこそ担うべき責任は重大であります。互いに心を高くあげ、もてる力を糾合し、共働してまいりたいと希ってやみません。
〈関西学院理事長、院長〉
キリスト教学校教育 2003年7月号2面